前回のSmartlingに関する記事の中で紹介しましたインコンテクスト(In-context)翻訳について、今回もう少し詳しく掘り下げていきたいと思います。Smartlingのウェブサイトでは、Visual Contextという表現が使用されているので、本稿でもビジュアルコンテクスト(視覚的文脈)で統一します。
Smartlingで作業をするとき、翻訳者は作業しているコンテンツを直接見ることができ、翻訳がコンテンツのデザインにどのような影響を与えるかをリアルタイムで正確に把握することができます。この点で、Smartlingの翻訳管理ソリューションは、競合他社と一線を画しています。
翻訳者が作業を開始し、翻訳を入力すると、Smartlingは既存のデザイン内でそれらの翻訳を自動生成します。全体として、ビジュアルコンテクストは翻訳者側の多くの推測作業を取り除き、コンテンツのローカライズの正確性を高めます。
<実際の画面のデモ画像>
ブランドは、Smartlingのコンテクストキャプチャライブラリを活用して、ビジュアルコンテクストプロセスを自動化することができます。具体的には、このJavaScriptライブラリをウェブページに直接埋め込みます。すると、Smartlingが現在のページの状態のHTMLスナップショットを自動的に受け取り、これらのスナップショットを関連するプロジェクトに割り当てるようになります。これらのスナップショットは、ウェブページがブラウザでレンダリングされるたびに、またはユーザーのインタラクションからページのUIが更新されるたびに更新されます。
基本的に、Smartlingでは、関連するプロジェクトが常に最新バージョンのコンテクストを準備していることになります。これは、グローバルデリバリネットワーク (GDN) を活用すると、さらに自動化されます。視覚的なコンテクストは、最新のコンテクストを保証するためにプロセスにすでに組み込まれています。
また、ビジュアルコンテクストを通してソース素材とそれが使用される状況を確認することで、翻訳者だけでなく、コンテンツに携わるすべての人(編集者、校閲者など)が、言語的な意思決定をより良く、より迅速に行うことができます。
以上、Smartlingの特徴の1つであるビジュアルコンテクスト翻訳についてご紹介してきました。このソリューションは、下記のようなメリットがあります。
- 市場投入までのスピードを加速
- 翻訳コストの削減
- 翻訳品質の向上
テクノロジーの急速な発展により翻訳業界の環境も急激に変化しています。プロジェクトの内容に応じて最適なツールを利用する必要がありますが、一般的には最新の情報があまり知られていないのが現状です。私たち多言語翻訳・ローカライゼーションの専門家は様々な角度から最適なツールやフローをご提案することができますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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