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グローバルブランディング

日本企業の海外向けブランディングに必要な視点について

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グローバルブランディング

日本では、少子高齢化による人口減少に伴い、多くの企業が国内市場の縮小という問題を抱えています。今後海外市場の強化や、進出を検討している企業だけでなく、すでに海外でビジネスを展開している企業にとっても、グローバルブランディングは海外で成功するための鍵となります。Modis Designでは、日本企業や政府・自治体におけるグローバルブランディングを10年以上前から支援しています。そこで本稿では、当社の豊富な経験に基づき、日本企業の海外向けブランディングに必要な視点についてお話ししたいと思います。

まず、基本となるフレームワークについてはこちらのコミュニケーションデザインの記事をご参照ください。この基本フレームワークを踏まえた上で下記にグローバルブランディングの要点を挙げます。

① ターゲットの目線でプランニングする

例えば、北米やヨーロッパといった欧米諸国をターゲットとした場合、媒体は主として英語で制作しますが、既にある日本語の媒体をそのまま英語に‘翻訳’することで十分と考える企業がまだまだ多いのが現状です。しかし、ターゲットの目線で、英語の媒体に適したプランニングをすることをもっと重要視する必要があります。翻訳者のみならず、コピーライター、アートディレクター、デザイナーなどのネイティブチームを構成し、様々なディスカッションをすることからプロジェクトをはじめるべきです。

② キーメッセージを英語から考えてみる

①のプランニングの段階にてしっかりとコンセプトを決めてから、次のステップとしてキーメッセージを考えます。その際、日本語の文章は用意せず、はじめから英語で作成することをおすすめします。ブランディングにおいて重要な要素であるキーメッセージをネイティブの思考で定めることにより、その後に作成するブランドストーリーなども自然な表現で一貫して行えるからです。企業によっては担当者や決裁権者が内容を理解できるように、日本語の対訳を希望することもあります。その場合、当社では日本語の対訳を付けて進めることも可能です。ただし、コピーライティングの英語表現は、日本人には馴染みの薄いものや、対訳では細かいニュアンスまで伝えにくい部分もあります。対訳はあくまでも参照にとどめ、何よりもネイティブのターゲットに対して自然な表現になるよう心がけることをおすすめします。

デザインチームにネイティブを含める

ヴィジュアルデザインは、Webサイトであろうと印刷物であろうと当然ながら非常に大きな影響力を持っています。アートディレクター、デザイナー、イラストレーターなどできる限り外国人のクリエーターを含めることをおすすめします。

タイポグラフィの問題はもちろんのこと、異なる文化背景によるイメージの捉え方の違いなど、日本人のみのチームでは気付くことが難しい様々な問題があることに驚くでしょう。ネイティブのアートディレクターが必ず最終的なクリエイティブ管理をネイティブ目線で行なうことは、単に現地のトレンドを取り入れるということだけでなく、細かい品質管理においても極めて重要です。

以上、日本企業の海外向けブランディングについて最低限おさえておきたいポイントをお話ししてきました。グローバル向けの場合、国内向けの広報物制作のプロジェクトとはダイナミックに発想を転換する必要があります。今回ご紹介した3つのポイントを実践していただくだけでも制作物の品質が大きく向上することを期待できます。各業界や企業の特徴によってもアピールの仕方が違ってきますので、まずはお気軽に私たちグローバルコミュニケーションの専門家にご相談ください。

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