インバウンド向けに必要な言語は?

経済面から翻訳言語を考察する

連日、訪日外国人観光(インバウンド)に関するニュースを目にしますが、実際にインバウンドマーケティング向けに冊子やWebサイトなど広報物を制作する場合、どの言語に翻訳したらいいのでしょうか。

日本政府観光局(JNTO)の2017年のデータによると、前年に訪日した外国人観光客数の国別ランキングでは、中国(735万人)・韓国(714万人)・台湾(456万人)・香港(223万人)・アメリカ(138万人)・タイ(99万人)・オーストラリア(49万人)という順になっています。単純に人数だけを見ると、翻訳するべき言語の順は、

  1. 中国語簡体字
  2. 韓国語
  3. 中国語繁体字
  4. 英語
  5. タイ語

になります。

しかし、実際の経済効果として期待できる順位はどうなるでしょうか。JNTOの詳細データを見てみると、日本滞在中の支出額という項目があります。こちらに着目して独自に分析してみると、このようなランキング(訪日者数 × 日本滞在中の支出額の合計)になりました。

  1. 中国語簡体字
  2. 中国語繁体字
  3. 英語
  4. 韓国語
  5. タイ語
参考:日本政府観光局(JNTO)による2017データ

国別の日本滞在中の支出額(万円 / 1人あたり)は、以下のとおりです。中国(23万円)・オーストラリア(23万円)・アメリカ(18万円)・香港(15万円)・台湾(13万円)・タイ(13万円)・韓国(7万円)。(※香港は中国語繁体字と英語の両方に計上。)人数だけを見るとアジア勢が大半を占めているのですが、オーストラリアやアメリカ、香港のような英語圏は支出額が大きいので、
経済効果としては期待値が高いと言えるでしょう。

このように、日本滞在中の支出額から必要言語を考察してみましたが、もちろん、「日本のどこで誰に何をアピールしたいのか?」によって対象言語は変わってきますので、その都度適切に翻訳言語を選ぶのが良いと思います。

弊社では、2006年の設立当初からインバウンド向けの多言語コンテンツ制作を行っており、豊富な実績がございます。翻訳による文字情報に限らず、ナレーションによる音声の情報も合わせて対応しております。外国人向けの効果的なPRツールをご検討でしたら、ぜひお気軽にご相談ください


注:「日本滞在中の1人当たりの支出額」には、パッケージツアー参加費の中の日本国内での支払い分(宿泊費・交通費等)も含まれている。但し、航空会社・船舶会社に支払われる国際旅客運賃は、「日本滞在中の1人当たりの支出額」に含まれていない。

出典:観光庁「訪日外国人消費動向調査(平成23年~平成29年)」に基づき日本政府観光局(JNTO)が作成

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